最近別れた彼氏の話

失恋話。

30歳、私は最近までお付き合いしていた人がいる。

27歳で転職 した彼は不遇の末、そのときに無職になってしまった。

 

元から接客業が好きで夜の仕事も経験してみたいとバーの店長をし たり、 今はちゃんと違うバーで副店長をしているがそのことが別れの原因 である。

 

私も教員として本採用をいただいていないので非常勤として働いて いたため、二人で過ごす時間が多かった。

 

その間に将来の話をしていた。

 

「昼職に移りたい、 君と過ごせる時間を増やしたい」

と言ってくれた。

 

なので本当にやりたいことが見つかるまでバイトでいろいろ経験し たらいいなと思っていた。

その言葉に甘えたのかあんまりにも働かなかったので

「 あと二カ月で仕事が見つからなかったら、いったん別れよう」

と告げてから、一生懸命、ハローワークに通い、 面接で受かって契約社員をしているとのことだった。

 

ある日、電話が鳴った。

「家賃の引き落とし金額が不足しています。入金をお願いします」

とのこと

ん?少しシフト減ったから給料が少なかったのかな? とはじめは何も疑問に思わなかった。

 

たしかに新型コロナでバイトは減っていた。

学校の非常勤だけじゃ生活費が足りなかったので保険事務のバイト をしていたが、 感染者が出るたびにバイトはお休みさせられていたで、 仕方ないかな??

と思っていた。 その次の月もその次の月も足りないという。

 

まあ、 ガス代も電気代も引き落される口座だからそっちが先にひかれて足 りなくなったのかもと思い込んでいた。

 

そして事件は起きた。

真冬の二月。

シャンプーをしているときに急にお湯から冷水に変わったのだ。

故障か?と思いガスコンロを付けに行くと付かない。

ガス料金の滞納で供給を止められたのだ。

さすがに8000円ぐらいの金額は入っていただろうと思っていた ら、そんなことが起きた。

 

ここでやっと給料が抜かれていることに気づく。

なんとキャッシュカードが財布からなくなっているではないか。

金融機関に問い合わせてみると、私の自宅付近のコンビニATMか ら引き出されているという。

 

暗証番号を彼の誕生日にしていたので

近くに住んでる私たちの関係を知っている誰かが盗んでいるに違い ないと確信した。

 

彼に相談すると抱きしめてくれた。「大変だね、大丈夫?」と

 

金融機関に連絡し、 どこで預金がおろされていたかすべて開示してもらえた。

 

ただ、 監視カメラの映像開示は警察に相談しないと個人情報の観点から事 件にしないと見せてもらえないとのこと。

 

その日はこの一連の出来事で参ってしまい、落ち込んでいた。

その私を彼氏は心配して

慰めてくれていた。

 

急転直下のとある出来事が起きたのは翌日警察に電話する寸前であ った。